任意整理で家族に影響は？内緒でできる？

借金の返済が難しくなってきた場合はできるだけ早く対策を考えておきましょう。借金問題は長引けばそれだけ解決が難しくなる傾向にあります。
長期に借りているとそれだけ利息の負担も増えていきますし、期日に遅れてしまうと遅延損害金も発生することとなってしまいます。借金が複数ある場合はおまとめローンでより楽に返済する方法を選ぶこともできますが、利息が減っただけでは厳しいという場合は借金を減額してもらう手続も検討してみましょう。

債務整理は借金を減額できる制度として活用されていますが、その方法も任意整理、自己破産、民事再生などがあります。
まず、債務整理を行う場合は借金を減らすことも大切ですが、家族への影響も考えていく必要があります。
そして、内緒で作った借金の場合は後ろめたさなどもあり、相談しづらい、できれば知られずに債務整理を進めていきたいと考える人もあるのではないでしょうか。

債務整理にも人により合う方法は違いますが、例えば、自己破産を行った場合は家族への影響は避けられないものとなってしまいます。
借金はなくなりますが、そのかわり、価値のある財産は手放さなくてはいけません。自宅やマイカーなどを持っている場合はかなりのダメージとなりますし、配偶者や子供、親にもやはり影響が出てきます。
そういった財産がない場合はそれほどの影響はないとしても、裁判所の手続もありますので、家族にも知られずに進めていくということは難しいと言えます。

できるだけ影響を避けたいという場合は任意整理も検討してみましょう。まず、この場合は財産を処分しなくて良いので、家や車を手放す必要はありません。
引越しの必要もなく、今までと同じように生活を続けていくことができます。
そして、自己破産のように資格や職業に制限が出ることはありませんので、仕事を失う心配もなく、仕事はこれまでと同じように続けていくことができます。

借金がすべてなくなるというものではありませんが、裁判所を通さずに行うことができますので、家族にも知られずに手続を進めていくことができます。
任意整理の場合も債務整理には違いがありませんから、信用情報にその情報は掲載されることとなりますが、あくまで本人の問題ですので、子供や配偶者に影響が出る心配はありません。
ただ、債務整理を行う本人のクレジットカードに家族カードが作られている場合は、その人たちのクレジットカードも使えなくなってしまう可能性がありますので、こちらは注意したいところです。